書評「雑談力(ストーリーで人を楽しませる)」百田尚樹 -面白さの7割以上は内容ではなく話し方-

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はじめに

僕は5年前までコミュニケーションに苦手意識がありました。

会話やスピーチ系の書籍は30冊以上読んできたと思います。話すことが苦手だったからこそ、ブログを始めたのが今から11年前の23歳の頃でした。

ブログで情報発信をするには読書によるインプットが不可欠です。その当時から現在に至るまで、毎日のように本を読む生活を続けています。ただ、読むだけではすぐに忘れてしまうので、今後はブログで書評を書いていきたいと思いました。

今回はその第一弾!

ある調査によると、社会人の月間読書量は平均2.5冊だそうです。僕の周りにいる人達も読書が習慣化されている人は少ないので、書評をきっかけに読書に興味を持って頂ければ嬉しいです。

「雑談力(ストーリーで人を楽しませる)」百田尚樹

主な内容

  • 文章は準備が9割。文章を書く前に勝負アリ
  • ウケる自己紹介はストーリー(出来事+感情)
  • 人の心を動かし、行動を起こしてもらう伝え方
  • 文章を書けない人が今すぐ書けるようになる1つの方法
  • インプットした情報をスラスラ喋れるようになる秘訣
  • 学生時代に働いたコールセンターでの失敗談
  • 同じ内容を話しても人によって反応が全く違う理由
  • なぜ、ウケるスピーチができるようになったのか?
  • ネタを披露する前に、身近な人に聴いてもらう
  • 婚活で出会った女性の皆さんから言われていたこと
  • 雑談でいますぐ使える10のポイント

なぜこの本を選んだのか?

僕は5年前からコンサルティング、去年からは講師の仕事もしており、人間関係を構築する潤滑油としての雑談スキルは必須だと感じています。

コミュニケーションが苦手なクライアントさんは相当悩まれていました。

30代プログラマNさん
仕事の話ならいくらでもできるけど、雑談だと何を話していいのかわかりません・・。

同じように悩まれている方はかなり多いと思います。それだけ高いコミュニケーションスキルが必要とされるのが【雑談力】ではないでしょうか。

僕は文章を書いて発信する仕事をしていますが、文章にも雑談力が不可欠です。なぜならば、読み手は情報やノウハウだけでなく、その背景にあるストーリーも知りたいと思っているからです。

実際に、歴史の教科書には情報しか書かれていなかったので、読んでいてもすぐ眠くなりましたよね。

話す仕事だけでなく書く仕事をしている方にも必須の【雑談力】について、百田さんの書籍から一緒に学んでいきましょう。

ベストセラー作家の百田さんですが、「書くことよりも喋るほうが100倍も好き」だそうですよ。

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作家が持つ能力

「つかみ」というのはもともとは寄席言葉です。これで客の気持ちを掴むと、あとが非常にやりやすい。逆に失敗すると、その後がずっと大変になるので、「つかみ」は非常に大事なのです。

僕が仕事で文章を書く時も話す時も意識しているのが、「つかみ続けること」であり、相手にとって「インパクトのあるキーワード」を使うことです。どんなに重要な内容でも、相手に興味関心を持ってもらわなければ、伝わらないですからね。

ブログ記事の場合は、記事タイトルと導入文章で読み手を惹きつけることができれば、その後の本文を読んでもらえることができます。「読み手にとってどんなキーワードならインパクトがあるのか?」という視点でタイトルや文章を考えてみましょう。

ベストセラー作家と言われている人の小説は、たいてい最初の1ページから物語が動き始めます。そう考えると、やはり「つかみの能力」=「物語を作る能力」かなという気もします。

第一話が衝撃的すぎて今も忘れることができないのは、10年前に観たテレビドラマの「白夜行」(東野圭吾)です。あまりにもインパクトがありましたので、僕は初回放送が終わるやいなや、近所の本屋さんにダッシュで駆け込みました。そして、小説を徹夜で一気に読み終えてしまった。再放送の時は第一話だけは何度も観なおしています。その後のストーリーはあまり記憶にないのですが・・。

聴き手の理解度が劇的に向上した方法

人間というものは何かを訊かれると、それに答えようとする性質があります。そして、答えがわからなければ、知りたいという興味が湧きます。

以前の僕はコンサルティングの時に自分が伝えたいことを、ただ一方的に喋っていました。しかし、これだと全く相手には理解されていなかったし、口が疲れることが判明しました(笑)

そこで、ある時からクライアントさんに対して質問する機会を増やしました。すると、質問に対して真剣に考えてくれますし、自分で考えたことなので記憶に焼き付く。

受験勉強も同じで、数学の答えを暗記しようとしていた時期がありましたが、自分の頭で考え悩んで、それでもわからなければ答えを見る。の繰り返しじゃないと点数は上がりませんでした。

文章の場合も会話と同じで、読者さんに対して質問を投げかけると、返信してくれる方がいます。試してみてくださいね。

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常識を揺さぶるような話から入る

人は自分の思っている常識を揺さぶられると動揺します。すると、その動揺を抑えるために、納得のいく説明を聞きたいと思うものです。

わかつき
文章は準備が9割。文章を書く前にすでに勝負は決まっているのですよ。

と、ライティングセミナーの冒頭で話しています。初心者さんのほとんどは驚いている様子。

ブログの文章は考えながら書くのではなく、文章を書き出す前に、結論とアウトラインを決めておくとスムーズに文章を考えることができます。これはスピーチやプレゼンも全く同じですよね。

「文章を書ける人と書けない人の差は、文章を書く前の準備にどれだけの時間をかけているか」だと僕は思っています。

単純な蘊蓄ほどつまらないものはない

情報というものは、白黒の線だけで描いた絵のようなものです。そこに色を付けて背景を書き加えると、絵が動き出すのです。「意外な事実」ではなく、魅力的な人間性が生み出すストーリーに人々は惹かれるのです。

自己紹介ではどうしても【情報】だけを伝えがちになってしまいますよね。しかし、そこに【ストーリー】を付け加えると魅力的に映ります。

例えば僕の場合は、「ブログ文章術の講師をしています」だけでは、ただの情報です。しかし、ここにエピソードを加えるとこのようになります。

わかつき
実は学生時代にアルバイトも就活もうまく行かなくて、自信喪失した結果、コミュニケーションが苦手になりました。それでも生活をしていかなければならないので、人と喋ることを諦めて、ブログで食べていくと決意したのが23歳の頃でした。
聞き手
それなのに、なぜ今は講師を?
わかつき
ブログで食べていくことはできたのですが、引きこもって仕事をしていたので、孤独を感じ、やりがいも全くなかったのです。だから28歳の頃からコンサルティングも始め、スピーチ教室へ2年間 週1ペースで通い、特訓した後に、去年からは講師としても活動しています。

というように1分間自己紹介をすると、ほとんどの方から驚かれます(笑)今では「どうやったら人前で話せるようになるのか教えて頂きたいです」と言われることも増えてきました。このように、【出来事+感情】でストーリーを伝えられるようになりたいですね。

歴史の教科書が面白くない理由

教科書がつまらないのは、そこに物語がないからです。例えば、ロゼッタストーンというものがあります。これはナポレオン軍がエジプト遠征の時に発見した石碑です。これを解読したのはフランス人のジャン=フランソワ・シャンポリオンです。こういう話はほとんど頭に残りません。ですが、このロゼッタストーンの解読にはイギリスとフランスの凄まじい争いがあったと聞けば、少しは興味が湧くのではないでしょうか。

本書にはこの後で具体的なストーリーが描かれています。高校時代は世界史が大の苦手だった僕でも、ぐいぐい惹き込まれるような物語でした。社会人になった今は小説を読む時間は確保できないのですが、映画は好きで良く觀ています。映画を通して世界の歴史を学べるので楽しいですね。

また、TVではドキュメンタリーが好きで毎週欠かさず觀ています。特に、「海外に住む日本人」を特集した番組が好きです。世界中にいる日本人の波乱万丈のストーリーを通して、海外情勢を学べるので飽きないのかもしれません。この番組のおかげでアフリカの地理や歴史も少しは詳しくなりました。

ちょうど先日、起業コンサルティングを行ったクライアントさんが10年間北アフリカで仕事をされていたので、相手の仕事を理解する時などにとても役立つのです。ちなみに、彼女は英語とフランス語が堪能ですので、それをどのようにビジネスに繋げるべきか?ブログでどんな情報発信をしていくべきか?というご相談でした。

いかに重要な知識であっても、そこにストーリーがなければ、何の興味も湧きません。でも逆に言えば、そこにストーリーを付け加えるだけで、一気に「面白い話」に変わることもあるのです。

僕は普段から教える仕事をしているので、ノウハウを伝えることが多いです。ただ、ノウハウだけを伝えても相手の心は動きません。そこで、僕やクライアントのビフォーアフターを交えて説明すると、とても説得力が増します。以下の2パターンを見比べてみてください。

悪い例

わかつき
Aさんの苦手意識を克服するために、文章を毎日書きましょう!

良い例

わかつき
Aさんは文章に苦手意識があるので、筋トレのようにまずは毎日少しでも良いので文章を書くトレーニングをしましょう。実際に、僕のクライアントのBさんもAさんと全く同じ状態でしたが、3ヶ月間投稿を継続された結果、文章が劇的に向上しましたよ!

いかがでしょうか?

Aさんはきっと、「Bさんが実践してうまくいったのだったら、自分もやってみようかな」と感情が動き、行動したくなるのではないでしょうか。

まずはインプット量を増やせ

本や新聞を読む時も、テレビを見る時も、人の話を聞く時も、「面白いと思えば、それを覚える」という気持ちを持ちましょう。そういう気持ちでいると、情報の頭への入り方が全く違ってきます。

「文章が書けません・・」、「話のネタが思いつきません・・」という人達の共通点の1つが、圧倒的にインプット量が足りていないことです。

僕がなぜ、11年間も文章を書き続けられるのかといえば、四六時中インプットをしているからです。本や新聞を読む、コンサルティングをする、セミナーをする、研修に参加する、などの活動には全てインプットがあります。

特に自分がコンサルやセミナーでアウトプットをすればするほど、受講生からの質問や感想がヒントとなり、さらに良いアイディアが生まれることが非常に多いです。

僕は仕事でもプライベートでも、人と話している時に、「面白いな!」と感じたらすぐにスマホを取り出してメモをします。これはTVや映画を観ている時も同様です。このように、色々なネタをアプリケーションのエバーノートに保存しているのですが、一度メモしておくと必要なタイミングで思い出すことができ、自在に話したり書いたりできるので不思議ですね。

10インプットして10アウトプットしようというのは虫が良すぎます。100インプットして3アウトプットできれば上出来でしょう。

本書を読んでたくさん良い箇所がありましたが、全てをご紹介すると冗長になってしまうので、かなり厳選してお届けしています。会話も文章もこのように、厳選したネタを伝えることが理想ではないでしょうか。

【次のページ】学生時代に働いたコールセンターでの失敗談とは?

書評「雑談力(ストーリーで人を楽しませる)」百田尚樹 -面白さの7割以上は内容ではなく話し方-
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